地表から海底へ:マイクロプラスチック



この研究のために、モントレー湾水族館研究所(MBARI)とモントレー湾水族館は、海面直下から水深1,000メートルまで、同じ場所と深さで初めて繰り返しサンプリングを行った。

「今回の発見は、世界最大の生息地である深海の水域と動物が、小さなプラスチック廃棄物の最大の貯蔵庫であることを指摘する科学的証拠が増えていることを裏付けるものです」と、主執筆者のアネラ・チョイは言う。「

このプロジェクトのために特別に開発されたサンプリング装置を搭載したMBARIの水中ロボットを使い、研究者たちはカリフォルニア州モントレー湾の水面下5メートルから1,000メートルまでの2つの異なる場所と深さで、海水からプラスチック粒子を数回ろ過した。

その結果は研究チームを驚かせた。

その結果、研究チームを驚かせたのは、地表付近と調査した最も深い海域で、ほぼ同じ濃度のマイクロプラスチックが検出されたことである。

研究チームは、水のサンプリングに加えて、水柱で濾過する2つの海洋生物、すなわち外洋性のアカテガニと幼生のサンプル中のマイクロプラスチック粒子の濃度も調査した。研究チームは、調査したすべての動物サンプルからマイクロプラスチックを発見した。どちらの海洋生物も、海の食物網の重要な構成要素である。アカテガニは海面近くに大量に生息していることが多く、マグロなど多くの種類の魚に食べられている。

最も一般的なプラスチックであるポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアミド、ポリカーボネートは、使い捨ての飲料ボトルや持ち帰り用容器のような食品や飲料の包装を含む消費者製品に一般的に使用されている。

この研究へのリンク: https://doi.org/10.1038/s41598-019-44117-2.