アメリカの研究者が未知の深海珊瑚を発見

少なくとも2種類のバブルガムコーラルが確認された。 ウッズホール海洋研究所(WHOI)の科学者とコネチカット大学(UConn)のミッション・オーシャンX(Mission OceanX)およびNASAのジェット推進研究所(JPL)の同僚が、2種類の新しい深海サンゴを発見したことが、このたびDNA分析によって確認された。この発見は、科学者たちが2018年9月に米国北東海岸の沖合約100マイルにある北東峡谷・海山国定公園で行った探検でなされたものである。 WHOIの深海生物学者ティム・シャンクが率いる研究チームには、テイラー・ハイル(WHOI)、レイチェル・オニール(UConn)、ジョン・ライヒティ(JPL)も参加していた。OceanXの調査偵察船Aluciaの助けを借りて、チームは3つの深層水峡谷を含む保護区特有の深海生息地のいくつかを探索した。 2週間の探検の間、科学者たちは潜水艦「ナディール」を使って水深369〜903メートルのリドニア峡谷で合計29のサンゴサンプルを採取した。 「少なくとも2つのサンゴが遺伝的に異なる種であることがわかりました」とシャンクは説明する。"これらのサンゴは、現在世界的なDNA配列リポジトリで知られている他の種と十分な遺伝的類似性を示していない"とシャンクは説明している。 ハイルによれば、リドニア・キャニオンで発見された2つの新種は、いわゆるバブルガムコーラル(パラゴルギア属)である。 「近隣の渓谷ではバブルガムコーラルは見つかっていなかったので、そこでバブルガムコーラルが見つかるとは思っていませんでした」とシャンクは説明する。「海底には少なくとも24種、多種多様なサンゴが生息しています」とシャンク氏は付け加えた。 シャンク氏は、水深900メートル以上の峡谷の奥深くに生息するサンゴの種類は、浅瀬に生息するサンゴの種類とは大きく異なることを発見した。この探検の3回の潜水で、チームはサンゴや海綿動物、その他の海洋動物のサンプルを約200個集めた。「まだデータを分析中です」とシャンクは言う。 このような深海で見られるサンゴは、成長が非常に遅く、非常に古い場合もある。世界中の深海サンゴは、ヘビクイワシ、カニ、スイレンなど、サンゴの上や周辺に生息する2,500以上の種を含む生態系全体を支える枠組みを提供している。