氷について知らなかった10のこと

氷は地球の気候に重要な役割を果たしている

氷は固体の状態の水であるが、地球にとっても重要である。ノルウェー海洋研究所の気候学者アンヌ・ブリット・サンドとヴィダール・リエンが氷の秘密のいくつかを明らかにする

1.凍った水、二酸化炭素、窒素
なぜ地球上に氷があるのか?「水星や金星に氷がない理由でもある。「そして水があるからです」とサンドーは付け加える。「ドライアイスや凍った二酸化炭素の惑星や月があり、海王星系最大の月であるトリトンでは、摂氏マイナス200度以下で窒素が凍る。私たちは固体、液体、気体の状態の水を持っています」とリエンは言う。

2.地球上の2種類の氷
地球上には2種類の氷がある。海氷の内部では、塩分が圧縮され、塩分濃度が非常に高い袋状になっている。ある時点でこのポケットが溶け始め、塩水が氷の中に小さな溝を作り、最終的に氷の外に流れ出る。こうして海氷はますます新鮮になる。新しい海氷の塩分濃度は2パーセントを超えることもあるが、海水では通常3~3.5パーセントである。「古い海氷の塩分濃度は1パーセント以下です」とリエンは言う。

3.塩分は物理的性質に影響する
塩分は海水を淡水とは異なる挙動にさせる。「経験則として、海水は通常摂氏マイナス1.8度程度で凍りますが、多くの人は淡水が0度で凍ることを知っています」とサンドーは言う。しかし南極では、棚氷、つまり海に突き出ている氷の部分からマイナス2.2度で海水が存在する。「氷が海に達する部分では、海水は氷と海底の間の海面下数百メートルにあり、圧力はマイナス2度より冷たくなるまで凍らない」とリエンは言う。淡水と海水のもうひとつの違いは重さだ。より正確には、温度が重さにどう影響するかだ。「淡水が摂氏プラス4度で最も重くなるのに対して、海水は凍結に近づくにつれて重くなる。

4.極地の氷