© Icebergs can take many forms, Photo: © Andreas Wolden / Institue of Marine Research
© Glacier near Ny-Ålesund on Svalbard, Photo: © Andreas Wold
© A family of polar bears on the sea ice near Svalbard, Photo: © Andreas Wolden / Institue of Marine Research
© The giant ice caps in the Antarctic give researchers an insight into how the climate was hundreds, thousands and millions of years ago. Photo: © Andreas Wolden / Institute of Marine Research
© According to the climate researchers Vidar Lien and Anne Britt Sandø, the sea today rises on average by three millimeters per year. 150 years ago, it rose by an average of 1.7 mm per year. Photo: © Anders Jakobsen / Institue of Marine Research
氷について知らなかった10のこと
October 9, 2019
氷は地球の気候に重要な役割を果たしている
氷は固体の状態の水であるが、地球にとっても重要である。ノルウェー海洋研究所の気候学者アンヌ・ブリット・サンドとヴィダール・リエンが氷の秘密のいくつかを明らかにする
1.凍った水、二酸化炭素、窒素
なぜ地球上に氷があるのか?「水星や金星に氷がない理由でもある。「そして水があるからです」とサンドーは付け加える。「ドライアイスや凍った二酸化炭素の惑星や月があり、海王星系最大の月であるトリトンでは、摂氏マイナス200度以下で窒素が凍る。私たちは固体、液体、気体の状態の水を持っています」とリエンは言う。
2.地球上の2種類の氷
地球上には2種類の氷がある。海氷の内部では、塩分が圧縮され、塩分濃度が非常に高い袋状になっている。ある時点でこのポケットが溶け始め、塩水が氷の中に小さな溝を作り、最終的に氷の外に流れ出る。こうして海氷はますます新鮮になる。新しい海氷の塩分濃度は2パーセントを超えることもあるが、海水では通常3~3.5パーセントである。「古い海氷の塩分濃度は1パーセント以下です」とリエンは言う。
3.塩分は物理的性質に影響する
塩分は海水を淡水とは異なる挙動にさせる。「経験則として、海水は通常摂氏マイナス1.8度程度で凍りますが、多くの人は淡水が0度で凍ることを知っています」とサンドーは言う。しかし南極では、棚氷、つまり海に突き出ている氷の部分からマイナス2.2度で海水が存在する。「氷が海に達する部分では、海水は氷と海底の間の海面下数百メートルにあり、圧力はマイナス2度より冷たくなるまで凍らない」とリエンは言う。淡水と海水のもうひとつの違いは重さだ。より正確には、温度が重さにどう影響するかだ。「淡水が摂氏プラス4度で最も重くなるのに対して、海水は凍結に近づくにつれて重くなる。
4.極地の氷 地表の約10パーセントと世界の海の約7パーセントが氷で覆われていると気候科学者は言う。当然のことながら、南極と北極は最も氷の多い場所だが、地理的に正反対というだけではない。「南極は海に囲まれた大きな大陸で、北極は大陸に囲まれた大きな海です」とリエンは言う。つまり、世界最南端の南極大陸は、陸地には膨大な量の氷があり、冬には海氷が張るのだ。「海氷は海岸から広がり、最終的には1000万平方キロメートル以上の広大な面積を覆う。北極圏では、海氷は夏を越し、数年経ってから融けることが多い。「しかし、この多年氷と呼ばれる氷は、どんどん若くなり、薄くなり、どんどん溶けている」とサンドーは言う。