極地種発生のホットスポット

温暖なサンゴ礁ではなく、氷に覆われた極海が海洋魚の種開発の中心

温暖な熱帯の沿岸海域には、寒冷な極海域の1,000倍もの魚種が生息している。熱帯から極地にかけて種の数が減少することは以前から研究で知られており、ほとんどの教科書では温暖なサンゴ礁やラグーン、マングローブ林での種の発生率が高いと説明されている。

熱帯地方は、陸上の熱帯雨林であれ、水中のサンゴ礁であれ、特に種が豊富であると考えられている。

熱帯地方は、陸上の熱帯雨林であれ、水中のサンゴ礁であれ、特に種が豊富であると考えられている。これとは対照的に、陸上でも水中でも過酷な気候の極地には、少数の生物しか生息していない。したがって、極地よりも温暖な地域の方が、新種が出現しやすいと考えるのが自然だろう。

「我々の結果は予想外であり、直感に反するものである。

「この結果は予想外であり、直感に反するものである。「実際、種の出現率が高ければ、種の数も多くなると予想されます」とラボスキー教授は続ける。しかしこの割合は、新種の出現と既存種の絶滅のバランスに左右される。例えば、氷河期に生息地が失われたため、冷たい海域では絶滅の割合が高くなり、種の出現率が高く、種の数が少ないという、一見矛盾した結果を説明できるかもしれない。

「この研究で特に重要だったのは、海洋魚の世界的分布に関するデータをできるだけ多く入手できたことだ」と、キールにあるGEOMARヘルムホルツ海洋研究センターの海洋生物学者ライナー・フローゼ博士は言う。GEOMARは国際的なパートナーとともに、海洋魚に関する世界最大のデータベース(http://www.fishbase.org)を構築した。「

「この研究には12,000以上の地図が含まれています」と、海洋生物学者でこの研究の共著者であるクリスティーナ・ガリラオは説明する。
「この研究は、地球上の生物多様性の分布を説明する画期的なものだ。
「この研究は、地球上の生物多様性の分布を説明する画期的なものである。この多様性がどのようにして生まれるのか、つまり生物学的進化を理解しなければ、効果的な保護は不可能である。

研究へのリンク: https://www.nature.com/articles/s41586-018-0273-1