生きているクジラの重さはどうやって測るのか?

新手法はドローン写真を使ってクジラの体重を測る

オーフス高等研究所のフレドリック・クリスチャンセン氏らは、自由行動しているクジラの体重を正確に推定する方法を開発した。ここでは、ドローンの空撮画像が使用されている。

クジラはその大きさだけでなく、外洋に生息しているため、これまでのところ、クジラの体重に関するデータを得る唯一の方法は、死んだ個体や座礁した個体の体重を測定することであった。

ドローンで撮影された自由行動中のミナミセミクジラの体長、幅、高さを測定することで、研究者たちは現在、モデルの作成に成功している(リンク先:https://sketchfab.com/3d-models/model-55a-southern-right-whale-3bddfafc6c43758df9b94bc9e0fe9e)を作成することに成功した。

「野生のクジラの体重を知ることは、研究の新たな道を切り開くものであり、今後、動物の成長を研究し、経時的な体重の増加や成長に必要なエネルギーを計算できるようになる。本研究の主執筆者であるオーフス高等研究所のフレドリック・クリスチャンセン氏は、「クジラの1日に必要なエネルギーを分析し、彼らが消費する必要がある獲物の量を計算することができるだろう」と説明する。

シロナガスクジラなどの種を含むヒゲクジラは、地球上で最大の動物である。しかし、その大きさに関するデータは歴史的に死んだ標本に限られており、ほとんどの標本は捕鯨、偶発的な混獲、座礁によるものである。