© Cuthona methana Nudibranch (Laboratory Photo), © Nerida Wilson & Greg Rouse
© Dendronotus claguei on the Alarcón Rise, photo: © 2015 MBARI
© Tritonia nigritigris on an old lava flow at the Guide Seamount, Photo: © 2015 MBARI
© Ziminella vrijenhoeki near a dead whale in Monterey Bay © MBARI
深海新種のウミウシ5種が発見される
January 8, 2019
深海にはまだまだ秘密がいっぱいウミウシの仲間、ウミウシはカラフルで魅力的な生き物だ。鮮やかな色やサイケデリックな模様など様々だ。ウミウシは浅瀬から深海まで、世界中のほとんどの海に生息している。そこで見られる他の多くの動物と同様、深海のウミウシもあまり研究されていない。
今回、海洋生物学者たちは、カリフォルニア沖とバハ・カリフォルニア沖の深海に生息する5種のウミウシを新たに記載した。このうち4種はMBARIの遠隔操作車によって発見されたもので、2種はMBARIの科学者にちなんで命名された。
Tritonia nigritigris 科学者たちは、このエレガントでフリルのようなウミウシを、カリフォルニア州中部の沖合にある海底山脈、ガイド海山で発見した。水深1,730メートルの古代の火山岩の上を這っていた。ナメクジの体長は約82ミリ(3インチ)だった。
Dendronotus clagueiカリフォルニア湾の南にある火山の尾根、アラルコン海嶺を探検していた科学者たちは、この小さくて青白いナメクジが2匹、不活発な熱水泉の上を這っているのを発見した。このナメクジは、この地域の熱水噴出孔の発見と記録に貢献したMBARIの火山学者デビッド・クラーグにちなんで命名された。そのうちの1匹は体長わずか7ミリ、もう1匹は18ミリだった。
Ziminella vrijenhoekiMBARI の研究者たちは、モントレー・キャニオンの深さ約1,000メートルで、クジラの死骸の上に生息していた鮮やかなオレンジ色のウミウシを発見した。体長約20ミリのこのウミウシはクジラの骨の上を這っており、カタツムリ、カニ、他のウミウシ、骨喰いミミズ(Osedax worms)とこの不気味な生息環境を共有していた。同じ種の別のウミウシが、モントレー・キャニオンの端にある別のクジラの死骸近くの海底で発見された。
Aeolidia libitinariaZiminella vrijenhoeki(上記参照)と同様、この新種のウミウシはモントレー・キャニオンのクジラの死骸の近くで発見されたが、水面下約380メートルという浅い場所で発見された。このウミウシは、イソギンチャク、カニ、ウニ、さまざまな魚のほか、オセダスミミズとも生息域を共有していた。
Cuthona methanaこの小さな(体長4~6ミリ)半透明のナメクジは、スクリップス海洋研究所の研究者たちによってオレゴン州沖のハイドレート・リッジで観察された。
研究へのリンク: doi.org/10.1371/journal.pone.0207249.