シャーク・アウェアネス・デー:サメと水中で安全に行動するための方法
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iStock-Lindsey-Dougherty
7月14日はシャーク・アウェアネス・デー。これを記念して、地球におけるサメの重要性や、サメと一緒にダイビングすることの魅力についてご紹介します。また、ダイビングやスイミング中にサメに遭遇した場合に備えて、サメと安全に接するための基本的な注意点や、さまざまな行動に対する適切な対応方法についても共有します。
サメに襲われる可能性は非常に低いですが、サメは本来野生動物であり、危険を伴う可能性もあるため、敬意を持つことが重要です。ダイバー、スノーケラー、スイマーのいずれであっても、これらの安全に関する基本的なポイントを理解しておくことで、水中での自信が高まり、これらの壮大な生き物を楽しみながら安全に過ごすことができます。
サメは数億年にわたって地球に存在しており、現在でも海には500種以上のサメが生息しています。私たちが地球の守り手としての責任を果たし、これらの生き物がこれからも長く生存し続けられるようにすることが重要です。
しかし、なぜサメは海にとって重要なのでしょうか。サメは健全なサンゴ礁生態系の指標となる存在です。安定して豊富な食料供給があるバランスのとれたサンゴ礁だけが、こうした大型の海洋生物を支えることができ、サメはそのサンゴ礁における頂点捕食者の一つとしての役割を担っています。
これらの頂点捕食者は、海洋の健全性を維持する上で重要な役割を果しています。サメは、弱っている個体や病気の個体、あるいは怪我をした動物を捕食することで、その役割を果たします。これらの個体は捕まえやすいのです。その結果、最も健康で強い海洋生物の個体群が適切に維持されることになります。
この現象は「トップダウン・コントロール」と呼ばれ、多様な生命を支えるバランスの取れた健全な生態系を維持する役割を果しています。この仕組みは海だけでなく、世界中のさまざまな環境で見られます。例えば、アフリカの平原におけるライオンや、北アメリカのオオカミなどもその良い例です。
サメには次のようなユニークな特徴があります:
- 彼らの骨格は骨の代わりに軟骨でできています。
- サメの皮膚は「皮歯(ひし)」と呼ばれる構造で覆われています:これは文字どおり、エナメル質の板を持つ歯のような細胞が変化したものです。
これらの皮歯は、サメを水中で非常に高い流体力学的性能を持つ生物にしています。そのため、科学者たちはこの流体力学的な効率を再現しようと、サメに着想を得た表面構造を船の船体、スイムウェア、さらには風力タービンなどに応用して設計しています。
- サメは、「ロレンチーニ器官」と呼ばれる、鼻先周辺にある特殊な感覚器官の孔を通じて、心拍や筋肉の収縮などの電磁場を感知することができます。
これらの孔の中には電気伝導性のゼリー状物質が含まれており、それぞれの孔には神経細胞が直接つながっています。これによりサメは完全な暗闇の中でも「感知する」ことができ、サンゴ礁の岩の隙間などに隠れている獲物を見つけることができます。
サメはとてもクールな生き物だと言えるでしょう。
多くのダイバーは、いつかこれらの美しい生き物と一緒に泳ぐことを夢見ていますが、実際にそうすることには不安を感じることもあります。長年にわたりメディアではサメが無差別に人を襲う存在のように描かれてきましたが、実際にはサメによる死亡事故は年間で8件未満と非常に少ないのが現状です。
そうは言っても、サメは依然として大型で力強く、時に予測不能な頂点捕食者であり、常に敬意を持って接する必要があります。ここでは、サメと一緒にダイビングをする際に安全を確保するための基本的な安全対策と、注意すべきポイントをご紹介します。
サメは好奇心旺盛な生き物であり、とくに人を見慣れていない場所では、ダイバーに近づいて様子をうかがうことがあります。サメを見かけたときにまず行うべきことは、落ち着いて自信を持って行動する能力することです。
ボディランゲージは、サメとの安全確保において次に重要な要素です。ダイバーとしての自分自身のボディランゲージとサメのボディランゲージの両方を理解することが求められます。
サメの状態を判断するうえで、最初にして最も簡単な観察ポイントは胸びれです。胸びれは、すべてのサメに見られる大きな「翼」のようなヒレです。落ち着いているサメでは胸びれはほぼ水平に横に広がっていますが、興奮しているサメでは胸びれがほぼ真下、海底を指すように下がっていることがあります。
興奮しているサメは、腹部の筋肉が緊張することで体が丸まったような姿勢になり、前かがみのような見た目になることもあります(腹筋に力を入れている状態をイメージしてください)。また、泳ぎ方も変化し、一定のゆっくりとした穏やかな動きから、加速や減速を繰り返したり、急な深度変化、ジグザグや不規則な泳ぎ方を見せたりするようになります。
サメは、物体やダイバーを調べるために近づいてくることがあり、その際に鼻先で「ぶつかる」行動をとることもあります。
これらの行動のいづれか一つだけであれば、必ずしも心肺する必要はありません。しかし、これらの行動が複数同時に見られる場合は、その場を離れるか、ダイビングを中止して別の場所へ移動するのが賢明です。
安全停止中は、他のダイバーと近くに集まっていることが賢明です。サメはダイバーと一緒に浮上してくることがよくあります。安全を確保し、危険な状況を悪化させないために、できるだけ自分を大きく見せ、フィンをサメの方へ向けてください。
適切な浮力コントロールを行い、器材をきちんと整理しているダイバーは、不規則に浮上・潜降したり、手を使って水をかいたりするダイバーよりも、サメを引き寄せる可能性が低くなります。
グループの最後尾にいるダイバーが「後方確認」(背後を見ること)を行えば、後ろから近づいてくるサメにグループが驚かされることはありません。また、ダイバーたちの驚いた反応によってサメを刺激してしまうことも防げます。
ダイビング中は、常にグループで行動するようにしてください。バディ同士の間隔が大きく空いたまま、リーフ沿いにばらばらに広がってしまうのは望ましくありません。サメは本能的に、大きな群れから孤立している生き物に近づく傾向があるためです。
必要に応じて全員の注意を引けるよう、カラビナやその他の音を出せる器具を携帯しておくことも非常に役立ちます。
サメの行動を見極めるための同じアドバイスは、スノーケラーやスイマーにも当てはまります。ただし、水面にいる場合には、さらに注意しておくべき点がいくつかあります。
ゴーグル、できればマスクを常に携帯し、サメを視覚的に確認できるようにしておくことが推奨されます。また、サメに遭遇する可能性がある場所では、フィンを着用しておくことも強く推奨されます。
泳いでいるときやスノーケリング中にサメを見つけた場合は、落ち着いてその動物を観察し、前述したようなサメがリラックスしていないことを示す行動がないか確認してください。
水面でサメが近づいてきた場合は、両方のフィンをそろえてサメと自分の間にバリアを作ってください。グループでいる場合は、集まってサメから目を離さずに観察を続けてください。落ち着いて、水中でフィンを使って水面の攪拌を最小限に抑えながら、ゆっくりと離れてください。
サメがリラックスしていると判断されるかどうかにかかわらず、彼らは他の大型の野生動物と同様に、人間に怪我を負わせる能力を持っています。サメの周囲では常に敬意と注意を払うべきです。
リスクが低い考えられる種もいれば、接触する際により注意が必要な種もいます。これにはブルシャーク、オーシャニック・ホワイトチップ、 イタチザメ、ホホジロザメなどが含まれます。
統計によると、サメに襲われるよりも、自動車事故に遭ったり雷に打たれたりする可能性の方が高いとされています。2022年には、世界でサメに関する事故や攻撃の報告が57件あり、そのうち死亡はわずか5件でした。
サメが生息する海域を日常的に利用している何百万人もの人々の数を考えると、サメによる事故の件数は非常に少ないのです。映画『ジョーズ』のように、出会った人間を次々と食べるかのように描かれていますが、これはまったく事実ではありません。残念ながら、このような誤ったイメージは過度の恐怖を生み出し、こうした重要で古代から存在する生物の駆除につながることもあります。
サメが生息する海域で安全に過ごすための、いくつかの追加のアドバイスをご紹介します:
- 夕暮れや夜明けの時間帯のダイビングは避けてください。サメはこうした薄暗い条件下で獲物を探すことがあります。
- 信頼でき、知識のあるダイビング事業者と一緒に潜ってください。そうした事業者は、潜る場所や遭遇する可能性のあるサメの種類についても熟知しています。
- 中間色のダイビング器材を使用してください。黒や暗い色は、サメと頻繁に接する多くのダイビングの専門家に好まれています。
- 地元の情報を確認し、避けたほうがよい水域について尋ねてください。
- 川の河口や、漁業活動などによって魚の残骸が存在する可能性がある場所でのダイビングは避けてください。
サメは美しい生き物であり、一般的に恐れる必要はありません。サメと一緒にダイビングやスイミングをする際は敬意を持ち、サメとの遭遇を楽しむために上記のサメ対策のポイントを忘れないようにしてください。サメについてさらに学びたい場合は、SSIのシャークエコロジー・スペシャルティに今すぐ登録してください:
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