© A snapper (Lutjanus sebae) at a bait box in the deeper Great Barrier Reef, (c) Tiffany Sih
© (c) Tiffany Sih
グレートバリアリーフの深海で
April 15, 2019
ジェームズ・クック大学のARCサンゴ礁研究センターで博士課程に在籍するティファニー・シー(Tiffany Sih)氏は、いわゆるBaited Remote Underwater Video Station(BRUVS)とマルチビームソナーの助けを借りて、260メートルまでのサンゴ礁を調査する研究を主導した。
「グレートバリアリーフ沿いの深い生息地の生態系は、これまでほとんど研究されてこなかった。
研究チームは、グレートバリアリーフ中央部の水深54~260メートルの48カ所を、ソナーと比較的簡単なBRUVSを使って調査した。
「深海の魚類群集の生態系は、水深の浅いところとは根本的に異なっており、藻類、ソフトコーラル、海綿などの生息域の生物構成要素や、大きな岩や地下全般がサンゴ礁の構造や複雑さに寄与し、そこに生息する魚種の構成に影響を与えていることがわかった」とシーは説明する。
10年以上前にグレートバリアリーフ海洋公園の漁業規則が制定されたとき、下層の生息地に関する環境データはほとんどなかった。「
しかし現在では、より深いエリアをマッピングし、魚のコミュニティを完全に記録する技術が存在する。