正しい浮力チェックの方法

多くのダイバーは、オープンウォーター・コースで浮力チェックの方法を学ぶが、認定を受けた後、このスキルを実践することを忘れてしまう。

新しい場所で潜るときや、新しい器材で潜るときは、ストレスのないダイビングをするためにも、不適切な加重がもたらす問題を避けるためにも、浮力チェックをするのがよい。

そこで、適切な浮力チェックの方法と、なぜ浮力チェックをする必要があるのかについて説明しよう。

スキューバダイビングに必要な体重を知る方法

浮力チェックを始めるには、入水に必要な体重を見積もる必要がある。

ただし、必要な量に違いが出る要素もある。

ウェイトシステム

スキューバダイビング中に余分なウェイトを着用するには、さまざまなオプションがある。

  • ウェイトベルト:オープンウォーター・コースでウェイトベルトを使ったことがあるだろう。ダイバーがウェイトを着用する最も一般的な方法だ。腰に巻くベルトで、真ん中に穴のあいた鉛のブロックを通す。ウェイトベルトには、開閉が簡単なクイックリリースバックルが付いているため、ウェイトの調整がしやすく、緊急時にはベルトを外すことができる。ほとんどのダイバーは、リードブロック(ベルトと同じもの)を使ってポケットにウェイトを追加する。ポケットを所定の位置に設置したら、クリップで固定し、脱落しないようにする。

器材を購入する前に、両方の装着方法を体験し、どちらが自分にとって快適かを判断するのがよい。

浮力チェックを行うタイミング

浮力チェックを行うタイミングは、ダイビングの最後、タンクが空になっているときがよい。なぜなら、安全停止のために水中にとどまっていられることが重要であり、満タンの状態で体重を推定すると、タンクが軽くなったときに水中にとどまっていられるだけの重さが得られない可能性があるからだ。

浮力チェックは、ストレスなく行うために、流れのほとんどない穏やかな海域で行うようにする。

新しいウェットスーツを着るたびに、また違う海域で潜るたびに浮力チェックを行う。

適切な浮力チェックの方法

このスキルはオープンウォーター・コースで習ったので覚えていると思うが、記憶を呼び覚まし、確実に行うために、適切な浮力チェックの方法を説明する。

次に、レギュレーターを口にくわえ、通常の呼吸をしている状態で、BCDを完全に膨らませる。

最後に、息を吐ききったら、水中に沈む。

普通の呼吸をしながら水中に沈んだら、体重を軽くして、もう一度やり直す。

優れた浮力コントロールが重要な理由

優れたダイバーになるためのスキルのひとつに、優れた浮力コントロールがある。

  • 視界が良い:浮力のコントロールが悪いダイバーは、水底の砂や沈泥を巻き上げてしまう。
  • 環境:私たちは魚の仲間が大好きで、フィンや手で彼らの住処を壊したくない。浮力のコントロールが悪いと、水中のサンゴや動物を蹴飛ばしたり、ぶつけたりしてしまう:
  • 安全性:浮力が悪いと、ダイビングの緊急事態につながる可能性がある。例えば、無秩序に上昇してボートにぶつかったり、安全停止を逃したり、バディやダイビンググループとはぐれたり、ハコクラゲやファイヤーコーラルなどの危険な海洋生物に触れたりする:良い浮力は、空気を消費する速度を向上させる。これは、キックやスカーリングで多くのエネルギーを排出しないため、息切れしにくいからだ。

優れた浮力コントロールは、多くの点で有益である。もし浮力を改善したいのであれば、 パーフェクト・ボイヤンシースペシャリティの受講を考えてみてほしい。