残されたヴァキータは依然として絶滅の危機に瀕している

新協定は刺網の永久禁止を課す

世界最小の鯨類であるバキータは、依然として絶滅の危機に瀕している。

2017年5月末にメキシコ政府が発表した、メキシコ湾における刺網漁の禁止措置が最近延長された結果、この状況が改善される見込みはない。WWFによると、刺し網禁止は単に効果がないからだという。

しかし、メキシコ政府、レオナルド・ディカプリオ財団、カルロス・スリム財団が関与する新たな協定が先週署名され、バカイタスの可能性を改善することが目指されている。

WWFドイツのクジラ保護専門家、ステファン・ラッター氏はドイツ語で「これまでのところ、禁止令の施行は不十分であり、十分ではないだろう。さらにメキシコ当局は、刺し網の所有、保管、販売にも罰則を課すべきだ。刺し網を少し減らしたところで、ヴァキータを救うことはできない。ヴァキータの生息地は、こうした死の罠から完全に解放されなければならない。

刺し網はバキータにとって生息地での唯一の脅威である。そのため、知らず知らずのうちに網の中に入っていってしまう。そうなると、絡まりあって溺れてしまう。 このようにして、不幸な鯨類は、同じく絶滅の危機に瀕している魚であるトアバ用の漁網に混獲されてしまうのである。

この魚の鰾はメキシコからアメリカ経由で中国に密輸され、中国で高値で売られている。「
私たちはメキシコ、中国、アメリカに対し、この違法な貿易にストップをかけるよう求めている。

実際、ヴァキータにとって時間は残り少なくなっている。


種全体の存続は、バキータ一匹一匹にかかっている。もし私たちがこの種を保護するために断固とした措置を取らなければ、今年末までに、生きている最後のヴァキータが違法な漁網で溺死してしまうかもしれません」とラッター氏は語った。