ヘラヤガラ (Trumpetfish)

チューブ状のステルス・プレデター

ヘラヤガラはサンゴ礁の定番の住人で、筒状の細い体、長い鼻、大きな口が特徴だ。サンゴ礁の真上や岩棚の下を垂直または水平にホバリングしていたり、サンゴやゴルゴニアンの間に隠れていたりする。ヘラヤガラは比較的大型のリーフフィッシュで、最大80cmまで成長する。通常、赤褐色、黄色、青灰色をしており、周囲の環境にカモフラージュするために色を変えることができる。

ヘラヤガラは一見おとなしそうに見えるが、甲殻類や小魚を捕食する待ち伏せ型のステルス捕食者である。サンゴ礁の真上でほとんど動かずにホバリングしながら獲物をつけ狙い、チューブのような口を使って吸引力を生み出し、十分に近づいたところで次の獲物を引き寄せる。ヘラヤガラと一緒にダイビングができるのは、大西洋、インド洋、インド太平洋の熱帯・亜熱帯海域だ。下の地図で、ヘラヤガラとダイビングができる場所を調べてみよう。