17世紀のドレスが手つかずの状態で保存されている

2014年、オランダのテクセル島にあるダイビングクラブのメンバーが、同島沖の難破船で沈没した財宝を発見した。 宝」は17世紀初頭の織物、陶磁器、その他の遺物の形をしていた。難破船から織物が、しかもこれほど手付かずの状態で回収されることはめったにないため、専門家はこの発見をヨーロッパでこれまでに回収されたものの中で最も重要なもののひとつとみなしている。 今回の発見の目玉は、おそらく王族用に作られた完全なシルクのドレスである。色だけが、時の荒波にさらされているように見える。砂の中に埋まっていたため、酸素にさらされることもなく、バクテリアや動物による分解を受けることもなかったからだ。 このドレスは、5月16日までテクセル島のKaap Skil Museumで開催される展覧会『Garde Robe』の目玉である。 この華麗なドレスのほかにも、大量の金糸や銀糸で縫われたジャケット、ストッキング、シルクのコルセットも見ることができる。また、イタリアからの陶磁器、金箔を施した銀製のボウル、革製のブックカバーなども展示されている。 ブックカバーのひとつには、チャールズ1世(1600-1649)の紋章が金色のプリントで描かれており、博物館の学芸員は、この貴重な荷物は英国王室、スチュアート家のものだったのではないかと推測している。 詳細、アクセス、開館時間については、カープスキルミュージアムを参照のこと: http://www.kaapskil.nl/