イギリスイルカ、アザラシ、クジラのマイクロプラスチック

すべての海洋哺乳類の死体からプラスチックが見つかった

エクセター大学とプリマス海洋研究所の研究者は、グリーンピース研究所の支援を受けて、イルカ、アザラシ、クジラの10種50匹の死骸を調査した。すべての動物からマイクロプラスチック(5mm以下)が検出された。

発見されたプラスチックには、衣類、魚網、歯ブラシなどに由来すると思われる合成繊維のほか、食品包装やペットボトル由来の破片も含まれていた。


すべての動物がマイクロプラスチックを取り込んでいることは衝撃的だが、驚くべきことではない。

この研究の主執筆者であるエクセター大学のサラ・ネルムズ氏は、「
テストしたすべての海洋哺乳類の消化器官からマイクロプラスチックが検出されたことは憂慮すべきことであり、これは海におけるプラスチック汚染の広がりを示している。政府や大企業は、川や海のプラスチック汚染を減らすために、プラスチックの使用と廃棄を大幅に減らすことに力を注がなければなりません」と、グリーンピースUKのルイーズ・エッジは説明する。

「研究によると、世界中の海洋動物が憂慮すべき速度でプラスチックを消費しており、プラスチックは海洋の最深部であるマリアナ海溝や南極の遠隔海域で発見されている。安価なプラスチックを生産し続ける企業は、地球の破壊に関与している。使い捨てプラスチックへの依存は止めなければなりません」とグリーンピースUSAのケイト・メルゲスは訴える。